休日の屋根裏

Nゲージを中心に。たまに撮り鉄

ホンダF1・2021シーズンをもって活動終了

昨日、夕方飛び込んで来たショックなニュース。

ホンダF1はパワーユニットの供給を契約が残る2021シーズン終了をもって活動を終了し、将来の市販車の電動化、企業としてのカーボンニュートラル達成の為、開発リソースを集約してゆく方針を決断した…。

f:id:pre7012:20201003201900j:image

「何で今のタイミングなんだ!」

しばらくショックで思考回路が停止しました…。

f:id:pre7012:20201003201910j:image

確かに、自動車メーカーを取り巻く環境は大きな転換期に差し掛かっています。2040年にはヨーロッパの主要国ではガソリン、ディーゼルなどの内燃機関を使う自動車の新車販売を禁止するという事が決定されている。

昨今、完全なEVや、燃料電池車も市販されてきているものの、航続距離や価格でまだまだクリアしなければならないハードルが多く、PU開発に遅れをとれば、それこそ企業存続の危機に瀕する恐れもあります。

こういった流れはつい最近に決まった事ではなく、今回第四期ホンダF1参戦の2015年当時からも懸念されていた事だ。

せめて、あと3年半、2023年までは参戦していて欲しかった。2022年にF1は新レギュレーションに変わり、一つの転機を迎えます。

現行ルールではメルセデスのアドバンテージに追いつく事が非現実的になりつつあり、仕切り直しとなる2022年以降の闘いを見てみたかったのです。

 

1ファンとして、複雑な胸中で、ここまで悔しい思いや、昨年やっと勝利出来たりと着実に開発が進んでいたので、ここまで来たのになぜこのタイミングなのかと…。

現場の開発エンジニア等スタッフは自分よりも何倍もこの決定に悔しさを感じているのでしょう。

さくらにあんなに本格的な開発拠点を造り、本気で勝利を目指していたホンダ。

 決断したメーカーも苦渋の決断であったのでしょう。F1も本業がしっかりしてこそのF1。本体が揺らいでは元も子もない。

 

2018年からタッグを組んでいるトロロッソ、現アルファタウリチームと2019年からのレッドブル、この熱いパートナーシップもずっと続き、チャンピオンを取る未来を信じていました。

あのフェルスタッペンのアグレッシブでクレバーな走りや、色んなドラマがあったガスリーが特に好きでした。ホンダを信じて積極的に開発に協力してくれた彼等に対しても思いは複雑です。

確かにF1も近年は不可解な開発制限や、昨年のフェラーリエンジンを巡るグレーな政治決着など、本来のピュアなモータースポーツとしての魅力が揺らいで来ているのは感じていました。

 

あと一年半、まだ夢は見れます。来年タイトルを取れることがなければ、1991年にマクラーレンホンダとしてタイトルを取ったのが最後となります。

たしかに第二期は最強でしたが、その過去の栄光は遠い昔。もう時代はとっくに変わっています。

これからのホンダは過去の栄光をいつまでも返り見る事なく色んな分野で輝いて欲しいです。

失うものと引き換えに未来の為に舵を切ったという事と解釈します。

ネットでは様々な批判、意見がありますが、自分としては今回のメーカーの決定は尊重します。

そして今後私たちにとって魅力的な商品をリリースして欲しいと願って止みません。

昨年まで22年間ホンダ関係で働いていた1ファンのつぶやきでした…。