今回は先日発売されたTOMIX 485-1500系はつかりセットをご紹介します。
今年は東北新幹線開業40周年という事でして、TOMIXの企画で上野から北海道に向かう当時のルートを辿る車両がリリースされています。その中で当時の東北新幹線の終点の盛岡から青函連絡船へ繋ぐ青森駅まで運行していた「はつかり」としての485系の再現となる1500番台をメインとした編成が製品化されました。今回は基本+増結の計9両がリリースされました。
TOMIXの485系はそれなりの数を所有しており、スルーしようかと思っていましたが、TOMIXでは以前のベーシックセットの「いしかりタイプ」仕様は含まずHG初製品化となるモハ1500番台ユニットや、181系からの485系編入グリーン車、サロ481-1500(増結セット)が入り、やはり気になり購入する事になりました…。
485系1500番台といえば初の北海道電車特急として耐雪を強化した設計で北の大地に渡りましたが北海道特有のパウダースノーや厳寒の環境に苦しめられトラブルが多発、本格的な対応がなされた781系の登場と入れ替わるようにわずか5年で本州へ戻ってきました。
本州復帰ではまず青森運転所に配属され12両、9両の編成にランダムに組み込まれて東北特急で運用されました。モハ1500番台ユニットは1985年には青森から転出していますから今回の9両セットは1980年から85年あたりの国鉄時代の再現が的確と思われます。JRのインレタも選択可能ですから、クハ、モハを他の番台などと組み合わせればさらに多彩な列車を再現出来ますね。
なお、この記事の車両はすでにウェザリング等の整備を済ませており、製品状態そのものではありませんのでご容赦下さい。
クハ481-1500 製品状態。
最近のTOMIX車両は先頭車ダミーカプラー採用が増えてきまして、連結器カバーのサイズがちょうど良くなりました。うれしい改良です。
早速、ウェザリング、ライトリム内のシルバー塗装、連結器カバーの根元をブラックに塗装、サボと方向幕貼り付けを済ませました。
クハ481-1500
運転台上の2灯のヘッドライト、外バメ化されたテールライトが特徴。ヘッドマークは「はつかり」装着、付属で「いなほ」「白鳥」がセットされています。9連「白鳥」は福井〜青森の増発便にて運用されていた様です。
インレタJNRマークは社外品を採用したいですね。
テールライト。
モハ484-0
M M'ユニットは1ユニットのみ初期型がセットされています。キノコ型クーラーやボディのクーラールーバーが良いです。碍子はとりあえず白くしておきました。
車端部配管付きTNカプラーや、ドア靴摺、ドアガイドのシルバー塗装も最近の改良で採用されました。
モハ484-1500
こちらが1500番台モハ。床下機器が新たに再現されているとの事ですが知識がありませんので触れません。
屋根上。
モハ485-1500
今回の製品はこのモハ485がM車となっています。室内パーツも青になりまして違和感も無くなりました。
サロ481-1500
こちらも新規製品化のサロ481-1500。1500番台でも北海道には渡っていない形式。元サロ181-1100。元181系が485系に編入と言うより485系に転用される前提で181系で運用していまして、床高が485系基準でしたので181系ではこの車両だけ車高が高く、凸凹していました。
181系時代の名残りとして行先サボ差しが号車札の左側に残っています。
当時の「はつかり」は新幹線で到着した乗客を盛岡から青森までつなぐ役割を果たして、青函連絡船、北海道のDC特急に繋ぐ渡道ルートを担いました。やはり新幹線が開業したとはいえ東京と札幌間にある乗り換えや、かかる時間は膨大で航空機シェアが上がったのは頷けますね。
ただ、その時間がかかるルートで北海道に行きたかったなぁと今更ながら憧れます。
485系の中でも波乱な生涯を過ごした1500番台。この製品で往年の活躍を再現出来ました。