休日の屋根裏

Nゲージを中心に。たまに撮り鉄

2019広島の旅 1 被爆電車を探して

今週は火曜から本日まで2泊3日で広島を訪れていました。
社員旅行という毎年慌ただしくありつつも、昼間からお酒を飲める貴重な期間です・・・。

最近、年明け後のこの時期に設定されるわが社の旅行。年末年始の忙しい期間直後という事もあり、行き先の情報など下調べする余裕もほぼ無いまま当日を迎えました。

広島・・・鉄目線では思い浮かぶのはまず広島電鉄路面電車。また最後の活躍をする115系105系が挙げられます。

また、広島といえば原子爆弾による被害を受けた都市である事は言うまでもありません。戦時中も路面電車が走り、あの原爆投下当日も運行され、被害を受けていた所までは知っていましたが、なんと、当日走っていて被害に遭った車両がまだ現存し、なおかつまだ現役で活躍しているというではありませんか!

自分の無知もありましたが、その事実に衝撃を受け、広島にはその車両に会いに行くと決めたのでありました。
原爆投下の事実に関しては個人的に親や祖母や先生の影響で、子供の頃から話を聞かされていまして、小学校6年の担任の先生が教室に先生の私物の漫画「はだしのゲン」全巻を学級文庫として置き、衝撃を受けながら読みました。

広島へは初日昼頃「のぞみ」で到着し、そのまま宮島観光。牡蠣小屋などを訪れ、広島市内へ戻り、夜はお好み焼き専門店へ。最高に美味しかったです。その後ホテルで同僚と深夜まで部屋飲み。私は同僚に次の日朝6時から10時まで時間をもらい「鉄」活動へ!

宿泊した部屋から原爆ドームが見えるくらいの近場でした。朝、日が昇る前に原爆ドームへ。観光客は誰も居らず。
イメージ 1

イメージ 2
夜はライトアップされています。じっくりと向きあってきました。

そのまま平和記念公園へ。
イメージ 3
高校の修学旅行以来。

段々空が明るくなってきました。

現在活躍中のいわゆる被爆電車広島電鉄650形。そのうち651と652が稼働しています。朝夕のラッシュ時に走っているとの事です。
しかし、広島の路面電車の路線図すらよく分からず、また新旧沢山の車両が走っているので今日走っているのか、走っていても何処なのかすら分からない状態。
とりあえず原爆ドームと撮影出来る相生橋に移動します。

橋の広めの歩道でウロウロしながら構図を考えていると、古めの電車がやって来ました・・・・あれは・・・・。

なんと、探していた650形がやって来るではありませんか!
イメージ 4
いきなり来ました651号!

架線柱が惜しいですが、どう探そうと半ば途方に暮れていたのですが、これは驚きました。もう少し日が昇っていたらもっと良かったと言うのは欲張りですね。
イメージ 5
信号待ちで目の前でしばし停車。
74年前のあの日、満員状態の651号は被爆。乗客1人以外は即死状態だったとの事。運転士はレバーを握ったままの状態だったそうです。
鉄製の天井が一瞬真っ赤に光るくらいの熱線を浴びたと言います。

このように普通に日常生活に溶け込んでいますが、壮絶な過去を経験しているのですね。

イメージ 6
762号
イメージ 9
最新型から旧型までとても多くの車両が走っていて見ていて飽きないです。

模型鉄としては鉄コレ「651号」も入手したいので広電広島駅へ。
イメージ 7
ご当地一応限定の651号。
イメージ 8
う~ん。良く出来ています。
朝見た時と同じ行先方向幕っていうのも嬉しいポイントでした。

路面電車もじっくりと街での撮影を楽しみたかったのですが、時間が無かったのが残念でした。しかしながら651号がこちらに会いに来てくれたかのようで嬉しく、同時に非常に愛着がわきました。会いたいときに来てくれると嬉しいものですよね!

ヒロシマの過去の生き証人としての活躍を期待し、末永く活躍して欲しいものです。